この世界に生まれ出て、みんなでニコニコ笑って暮らして行きたいとは思うものの、残念ながらこの世はそこまでステキな世の中でもなく、いまだに超絶不運な世界の諸国では突然銃撃戦が始まったり、子供が殺されたり、地獄絵図なんて甘っちょろい世界が続いています。
そして文明国では、政治家が自分たちの地位やお金を守ることに一生懸命だったり、そういう人たちの無知や悪知恵により思いがけない法律ができて庶民が困ったり、泣き寝入りしたり、最悪困窮して死んだりといったことが起こっています。
そのとき自分たちができることといったら、その問題を「うーん悲しいなぁ」と思うことだけ…でした。ちょっと前の時代までは、ね。
でも、いまは、ネットワークの時代です。
猫井は、自分たちができることがもうちょっと増えたのじゃないかな、と思っています。
それは、とある(さまざまな)問題に対して、どれだけの人数の人が「ああ、そのとおりだ。それはもっともだから、それに賛同します。」と意思を寄せたかという、「数」。
この数を「法律やルールを動かす人間たち」に対して、見せつけることができる。
時代になったんじゃないかな。って思っているのです。
その中で、常に、「数」を見せ付ける。ということに特化してなんだかんだ言われながらも機能し続けているウェブサイトがあります。
それが、Change.orgです。
たまに、ツイッターとかで「みなさん署名しましょう!」みたいなメッセージとともにURLが貼ってあるのがありますよね。それほとんどがChange.orgのなかにある署名サイトです。
今回は、Change.orgとは、どんな会社なのか。
安心してアカウントを持っていい会社なのか。
そこらへんを書いてみたいと思います。
そもそもChange.orgって、何?
どんな人でも1分でアカウントをもてて、そして「~に署名しましょう!!」みたいな署名のなかから、「これには賛同したいなぁ」みたいな「署名募集の呼びかけ(英語でキャンペーンといいます)」にポチっと一票を投じたり、自分でも「(~を~できるようにしましょう!! みたいな)キャンペーン」を設置して、賛同の票を集め、国会や企業やその他、その賛同の多さを見せ付けてやりたい対象にアピールしたりすることができる「署名運動専用のウェブサイト」です。
Change.org(チェンジ・ドット・オーグ)は、アメリカが本拠地の営利法人です。
営利法人というのは、たとえばTVのコマーシャルでおなじみの商品を売る会社や紹介業、…株式会社や有限会社とか合同会社、合名会社、合資会社など)99パーセントが営利法人。(ACジャパンは違う。あれは公益社団法人)。
営利法人の目的は、お金を儲けて従業員に分配すること。
つまり、利益目的で運営しているわけです。
社会のためになることをしたい人にただ働きさせては「もたない」ので、猫井はそれはそれでじゅーぶん「あり」だと思います。
2007年に設立され、世界各国に事務所を置き、各国言語にも対応。いろいろなSNSと連携しながら育っていきました。
「そんな不本意な!!」的な法律や処罰…
逆に極悪非道なんじゃないか的な犯人なのに罪が軽かった、など、世のさまざまな不本意…
それらにまっこうから反発するエネルギーを多く持っていて…
アドレナリンが上がって具体的なアクションを起こすのに特化した「ものいう民」が、多い国、アメリカ。
そのなかで、Change.orgは「この判決や処罰はあまりに納得いかないからみんなで抗議しようぜ!!!grrrrrrrrrroooowl!! 」的な判決や事例に、数限りなく「ものいって」きた…ようです。
キャンペーンには、「国連にいますぐ一切の動物の商業利用をやめることを制定するよう訴えかけましょう!!」的とほうもないものや、
「うちの学校の校則が不本意すぎるので撤廃してもらうよう働きかけたい」みたいなささやかな局地的なものまで、さまざまあります。
たくさんのキャンペーン(署名)の中には
「これって単なるキモチで、そのキモチをもった人がやたらいるだけで、本質はどうなんだろう?」というものも含まれています。
もしもあなたがあまりピンと来ない主張なら、それには賛同しなくっていいと思います。 それでも別の人が賛同して、ある程度署名数を獲得するかもしれません。ただ、その数を政治家や特定の会社や司法制度にぶつけたところで、無視されることだってあります。
すべてはこの世の中という大きな大きな川の、すんだ、にごった、さまざまな流れのようなものなのです。
署名したあと、取り消したいけど可能?
可能です。
賛同の取り消しは、あなたが賛同したときに送られてくる確認メールから行います。
(なので、確認メールは、とっておいたほうがいいですね!)
具体的な手続きについてはこちらを参照してください。
有料なの?
そこ気になりますよね。
基本的に、アカウントを持ったり、署名のキャンペーンを始めるにあたっては、完全に無料です。(いま、さいしょっからお金とるサイトなんて作っても誰も来ないよね!)
ですがもし、「この署名はすごく大事なんでぜひ署名者数を増やしたい」みたいなときに、「Change.orgに対して」募金できるようになっており(ここあとで試験に出ます…)、Change.orgはその募金を使用してウェブサイトのトップの「注目のキャンペーン」に出したり、登録されたメールに「今回、要注目のキャンペーンは!」みたいな形で積極的に広告してくれることになっています。
募金が集まれば集まるほど、注目されていき、署名が集まる、というわけです。
日本ではどんな感じなの?
Change.Orgが日本にも法人を置いたのは、2017年です。(比較的近年ですね… 猫井は海外の友達関係で知ったので、そーいえば最初はぜんぶ英語だったよーな…)
日米に縁のある女性代表のもと、5名の社会活動に造詣の深い人たちで構成されているようです。(2019年の情報で、これ←しかみつかりませんでした。運営側に関しての具体的な情報が少ないので、あとで書くいくつかの問題点が気になってしかたない人には、不信感が募ると思います。Change.Orgは、もうちょっと具体的に書いたほうがいいと思います。)
法的に有効なのかという話をすれば、日本には請願法という法律があり、署名には実名と住所がないと法的な署名とは認められません。つまり無効です。
ただ、「ホラホラーこれ見て!こんなに賛同者が多い意見なんだぞ!!」というアピールとしてはある程度、効果があるという感じです。(与党だって、ある程度の有権者の意見は、気になるようだし…)
問題点はなに?
Change.Orgの抱える問題点を項目別に挙げていきます。
[玉石混交]
さっき書いたように、「これってどうなんだろう」的どうでもいいキャンペーンもあるので、はっきりいって玉石混交です。
解決策→意味不明なとんでもキャンペーンは見過ごしましょう。
[会社自体のお金の流れがはっきりしない]
さっき書いた「賛同者が払ったキャンペーンに対する募金(投げ銭)」は、いったんChange.Orgが受理するので、とんでもない数の署名があつまった場合に入って(くるであろう)けっこうな額の募金は、すべてChange.Orgのものになります。
つまりまるもうけです。
(募金しませんか?という呼びかけに応えてペイパルで募金する人は、賛同することでキャンペーン発案者に募金するのではなくて、Change.orgにそのお金がいくことを意識したほうがいいでしょう。)
解決策→ここは、Change.Orgは「このキャンペーンでどんな広告にいくら使用したか」の収支決算をちゃんと明示したほうがいいと思います。Change.Orgが今後も話題になればなるほど、そこらへんはほじくられていくと思います。
また、募金 と表現すると、お金を援助する人かなりの数は、「キャンペーンを始めた人に募金する」と勘違いしてしまいます。 Change.org側としては、「このキャンペーンに賛同してわが社に広告料を支払うのだから立派な募金活動だと思います」ってところだとおもいますが、頭が悪い1ユーザーの猫井としては、やはり、勘違いしてしまってました。
なので、将来、もっと粘着質な人から突っ込まれたときの対策として、いまのうちから別の書き方をしておいたほうがいいと思います。
[会社が非営利団体のふりをしている]
Change.orgは、(URL)として.org(ドット・オーグ)を使用しています。
本来、orgというのは非営利団体が使用するもので、orgっていうと営利目的ではありませんよ。ということになるので、そういう意味では営利団体(お金をかせいでいる)なのに非営利団体を名乗っている団体ということになり、そこらへんが批評されています。
解決策→ここらへんが許せない人は関わるのはやめといたほうがいいかもしれません。
私は時折署名のようなものも大事だと思っているので、そこは棚に上げて割り切ってます。
[会社が民間企業の資金調達で運営されている]
Change.Orgが資金調達でお金を得たのは、
ビル・ゲイツ(Microsoft共同創業者)、
リチャード・ブランソン(ヴァージン・グループ創設者)、
アリアナ・ハフィントン(ハフィントン・ポスト創業者)、
リード・ホフマン(Linkedin創業者)、
アシュトン・カッチャー(俳優、投資家)などなどだということです。
そのため、Change.orgがさまざまなキャンペーンをはたして公平に扱ってるか否かはまったくの謎です。
たとえば、「マイクロソフトはどんどん新しいOSを出して古いOSのサポートをやめている! 貧乏でもパソコンだけは使えるように、昔のOSも使えるような状態にしておくべきです!!」みたいな署名運動(見たことないですが…たとえばの話です)があってめちゃくちゃ盛り上がったとしても、Change.orgはそのキャンペーンをこっそり見つけにくい位置に置くような、ささやかなスポンサーへの思いやりなどが出る可能性があるっていうことです。
解決策→ここらへんが許せない人も関わるのはやめといたほうがいいかもしれません。
私はお金もある程度必要だと思っているので、そこは見てみぬふりをしています。
[猫井がアカウントをとってみた感想としては…]
お知らせのメールが多すぎる。
いったんChange.orgにアカウントをとるためメルアドを登録すると、週一くらいのペースで「こういうキャンペーンができてますが署名しましょう!」みたいなものが送られてきます。
これらのメールは、Change.orgが行っている「募金」によって出された広告の一環かもしれないので、キャンペーン設立した人や賛同者にとっては大切なのですが、私は時刻とタイミングによって気持ちが変わる気まぐれなタイプなので、基本的にはうっとうしいです。
解決法→メールの下にある「Change.org からの Eメールをすべて停止する」から手続きをすると、配信が止まります。
これはとても個人的なChange.orgの利用の仕方おすすめですが、
基本、無料で。
(国内ではどうせ正規の署名にはならないので、)できれば、個人情報を投げずに、利用するのをおすすめします。
本気度をあらわすために、日本人っぽい架空の名前での登録がいいと思います。
(理由は、日本語/英語の各Wikiを参照願います。証拠がないので、ここには書きません。)
※今回の記事の情報ソースとして、Wikiぺディアの
「Change.orgページ 日本語 英語」を参照させていただきました。
英語のほうが情報量が多いので、お時間とエネルギーある人はぜひどうぞ。
今回は、おまけとして、たまに数のパワーで主張したくなった猫井がいまのところ「賛同」しているキャンペーンをべたべたと貼ることにします。(猫井は特定の政治家/政党に参加していません。あなたの主義とぜんぜん違うことに賛同しててもゆるしてね!)
世界がもっともっとましになりますように…。
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水際対策の観点からもオリンピックを中止する勇気を持つべきだぞ!
LGBTのおともだち達とすべての普通の男女の自由と尊厳を守るべきだぞ!
もっと水際対策をしっかりやらないと超絶症状のアフリカ変異株が怖いぞ!
認めたくないがごくたまに教育者という職業の人の中に狂気の人が存在してるから!
なんで女だと結婚で姓変えなきゃいけないのよ!女性差別だぞ!!!
ネット規制には基本的には反対するがこれだけは支持してもいいと思うぞ!