みなさん…
そもそも、魔法瓶(まほうびん)というものをご存じだろうか…
私は知っています!!!昭和生まれじゃけん。
現在アクティブな言葉で書くと、テーブルポットのことですね。
いまでもタイガーは魔法瓶と言い切っています。
それでね…。 うちの事務所に、ひとつその魔法瓶があります。
真冬になると、うちは湯を使うほうなので、電気代が安い(設定にしてある)夜にお湯をバンバン沸かして取っておく。そのためにポットが必要で、すごく長いこと役にたってくれてました。
ちょい前置きが長くなってしまうのですが、いわくを語ると、このポット、もともとキャシーが昔、うちにお手伝いに来てくれてた時に軍用ポットとして持ち込んだもの。
なんでもキャシーの母上の時代からの品だそうで、当時から相当レトロなポットだったんだけど。
キャシーがうちの仕事場卒業となった後も、こいつだけ居残っており、なんとなく私もたいれる社の作業のお供に使い続けていて、
あるとき。
私(猫井)「あのいるかポットなんだけど、あれどうしようか?」
キャシー「あっ!そんなのもありましたね!」
猫井「毎日こき使ってるよ」
キャシー「じゃ、置いといていいですヨ!こっちではもう使いませんから!」
みたいな会話が交わされ、そのままうちの戦闘用アイテムの一員になってしまったいきさつがありました…
キャシーのまんが「作家冥利」ティーンズラブだがすべての人にこのどすけべさを味わってほしい
どれほどレトロかというと、まず、「いるか」というメーカー。
ネットの海であっさり検索してみたのだけど、品は残ってるがメーカーとしての情報が見当たらない不思議な過去会社のひとつ。
検索してるとき出てきた「全国魔法瓶工業組合」ページ(魔法瓶の歴史が載ってておもしろかったよ!)にも加盟しておらず、魔法瓶だけを残し消えていったもしくは名前を変えた謎の会社みたいです。
さて。そんないるか魔法瓶をついに改造するときがやってきました。
理由は経年劣化で、保温力がかなり落ちてきたからです。 一時期はついに廃棄の時が来たのかなと思ってたんだけど、待てよと。
経年劣化は外部だけかもしれないから、外だけなにかでしっかりくるめば保温力は復活するんじゃないかと。
でさっそくデタラメ工作のお時間スタート
あっまず今回、だけではなくていろんなアイテムの修理や荷造りとかに役に立つテープ類をこの機会にご紹介します
(ライブやツアーにもぜったい欠かせないですね…ガムテープに足向けて眠れません)
まず超強力タイプ
これで箱を連結したりなんだりでいろいろ丈夫な工作ができます。
黒↑ 銀↓
あと私が多用途でめっちゃくちゃ愛用してる半透明の養生テープ。
これはカテゴリーでは「養生テープ」なので、粘着力は最初のより弱いですがものによってはそっちの方が便利だったりします。
このテの手で切れるテープは、いろいろなメーカーが出してるのですが、粘着力といい、ノリ残りのなさといい、材質といい、このテラオカのが最強です(っていうか好みです)
私はたいへんなガムテープ好きで、それも女子力の極みマスキングテープよりも、上で紹介したようなガムテープ系列が非常に好きで、今回みたいな補修とかそーいうミッションにすごいテンション上がるのですが、この戦闘態勢にも似たハイテンションはどこから来るのかとよーく考えたところ、
エイリアン2から来てることが判明しました。
大詰めシーンに至る直前に、エイリアンの巣に乗り込んで少女を救出しようと決心した主人公リプリーが、バリバリとガムテープで必要な装備を身体にしっかりとまとめていくシーン。そのあたりから来てるって思う
(エイリアン映画もいっぱいあってどれから観ていいか迷う人もいるかもしれないですが、猫井的にはエイリアンは1と2だけで十分だと思ってます。3以降はエイリアン系モンスターが好きで殺伐とした宇宙で全力で逃げまどう映画が大好きな人が観てください。私は好きなので一応観ています。)
そうそう(とまた話がそれるのですが)、密林のテープのコーナーでこんなのも発見しちやって胸ときめいてるの!!!!!!
こうなっちゃうともはやパテをうっすく塗ったアルミですね、テープというよりはテープの姿をしてるだけで、王に近いかもしれません。
あっ!!そうそう思い出したぞ、話そらしてよかった! 今回はこれも使いました。上のアルミ王ではないのですが、やっぱりアルミ製のこういうの。ガスコンロ周りとか、ステンレス製のながしの脇なんかにアルミ製防炎シートとかをきっちり固定するのに使ったりするやつです。
テープって機能がすごくなればなるほど高いのですが、一本あると相当長い間きりもりできるので、上ので気になったものがあったらなにかのついでに買っとくとべんりだと思います。
さっ、あなたもガムテープ類を駆使してバリバリ戦闘気分!!(あいや自分だけ?)
さて戦闘は、あっけなく…終わらなかったですが(なにに手こずったのかは後で書きます)、まずこちらがすっかりお年を召したいるか魔法瓶です。
水が付きやすい部分からサビが出てきています。インダストリアルだぜ… まずはアルミのテープをきっちりと貼っていきます。これだけでも効果あるはず。
下部にもぐるりと貼りました。
次に100均で入手した保温用アルミシートを貼っていきます。アルミシートは薄いふかふかした緩衝材が貼り合わせてあるので、これも保温に役立ってくれるはず。
両面テープで貼ります。 ややっ、さっきテープの説明に熱くなったものの、両面テープ紹介まで至りませんでした。私は両面テープも大好きなので5種類くらいを使い分けしています。くそう、もうこのまま続けます。
今回の両面テープはどんなものでも大丈夫です、くっつけば。(めっちゃ乱暴)
ここで工作の工作たる部分が出てくるのですが、取っ手のところをいかに美しく避けて貼るかが課題となり、がんばってこんなふうに仕上げてみました。
上がちょっとずれてるし下は細かく切り貼りしていびつになってるけど忘れてください。
次にアルミシートと本体を強力ガムテープでぐるっと固定。
こんなかんじ。これで基本の補修は完成です。
このまま使ってもいいと思うのですが、たまたま以前コミケットでもらったDLサイトさんのクリアファイルがかわいかったので防水もかねてカバーがわりに巻いてみました。
DLサイトには、いままでたいれる社で作ってきて、完売になってしまった同人誌を電書として置いてもらってるので、もしお時間あったら見てくださいね。宣伝です。
カバーだけ取り換えることができるように、張り替えしやすいニチバン養生テープで貼ったので、なんかしろうと臭くなってしまいましたが、いちおうしっかり巻き巻きすることができました。
今回いちばん手こずったのが、実はこのクリアファイルでくるむ工程で、巻いてるとき気づいたのですが、ポットって円筒形じゃなくって少しだけ円錐になってるんだよね、上のほうがせまいの。 なので、ポットの大きさに対してわずかに足りなくなってしまい、目立たない部分で継ぎ足したり、持ち手の部分をくりぬいたりで、かなり時間がかかってしまいました。
貼り直しは考えなくっていいやって思ったら、こういうステッカータイプのシートを使うのもアリがとおもいます
これだったら100均にも売ってるし、好きな色を選び放題。
ちなみにうちの仕事場用の小型冷蔵庫は、濃いグレーだったんだけど、なんかそこだけ沈んで見えていやだったので、木目のシートを貼りまくって木目冷蔵庫にしちゃってます。
裏にはくり紙がついているステッカータイプのものをキレイに貼るコツは、
1 はくり紙を全部べろりと取ってしまわずに、最初に貼る部分のみはがして貼り、はくり紙を少しづつむきむきしながらゆっくりと貼るか、
2 はくり紙を全部べろりと取ってしまい、友達か伴侶と一緒に平行に持ち、二人がかりできっちりと最初の部分を極め、ゆっくりと全面に貼り付けるか、
のどっちかでやるとうまくいくと思います!
さて魔改造後のもといるか魔法瓶のその後ですが、普通に使えてるよ~。
めちゃくちゃ寒い季節に魔改造したので、さすがに夜中に沸かして入れた熱湯は朝になっても熱湯のまま…とはいかないですが、朝、そのままお茶やコーヒーいれるくらいはできるようになりました。 (ステンレス製ポットの保温と同じくらいに回復しました)
※注: 魔改造は自己責任で、安全に行なってくださいね!※
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