さて、とてもひさしぶりに英語ネタで語ります。
ってね、昨今は、英語と日本語両方なのはもちろん、第三外国語もできるって人がぞろぞろいるので、この猫井が英語で語るってことになれば、テーマはもうこれしかないの。
「英語をまるで使うこともなく過ごしていたのに、
人生の中盤以降から(必要に迫られ)使うようになって、
そして少しづつ使うのに慣れていった者」としての話…しかできません!
したがって、『ネイティブはこう使う!』みたいな情報はゼロです!!
さて
猫井は、2023年の春、バンドPSYDOLLのUKツアーのため、実に4年ぶりに渡英。
その後「せっかく数年ぶりに行けたんだから」とばかりずるずる、ずるずるとロンドンに居座り、連日連日鬼のようにあれこれと回って回って友達に逢って逢って逢って、戻ってきました。(猫井の滞在時のテキトーな呟きを覗いてみたい人はコチラ!!)
4年もイギリスにいけなかったのはパンデミックのせいでした。
中止当時は哀しかったよ、ひとつひとつのライブの現場に断りのメールを書いて、無限延期にしたんだから。
だがいつまでも五里霧中なわけではなく、苦節3年…ついにっ、そうついに雪解けの季節が…。
すでにイギリスでは「もうマスクしなくっていいからね」と告知されて、はや一年。(2023年春現在)。
現在イギリスでマスクをしている人は、全人口の…うーん統計としては謎ですが、ほとんどの人がマスクなしの生活に戻ったといっても過言ではないでしょう。
(2023年の春、イギリスでごくわずかにマスクをしていたのは、
そうだなぁ、一回電車に乗って…ひとつの電車にひとりくらい、マスクの人が乗ってたかもしれません。 そんな感じ。
…あ、あと、ハロッズの守衛さん達が、してました。
おもてなしの塊のようなデパートなので、お年を召したお客様への気遣いなのだと思います。) (→おもてなしの塊のような、お隣りフランス、ホテルリッツを舞台にした猫井ブログはこちら!)
もともとイギリスの人はほとんどマスクをしません。
以前、毎年ツアーに行ってた時も、全イギリス内でマスクをしているのは、病院・研究所関係者とこの私だけでした。
私は比較的マスクするのが好きです。
国内では、日差しを防ぐ効果もあるし(かなり日射が強くなってくると、うっかり外に居ただけでほっぺたがアンパンマンみたいになることがあるので)、コロナ渦前でも、ちょっとおつかいにお出かけ。なんて時よくマスクをしてました。
ただ、イギリスでマスクしてると、コロナ渦前でも、駅とか、お店とかで、よく聞かれたりしたんだよね…
「なんで、マスクしてるんだ…?」
(こわごわ聞いてくる。お国柄、マスクの下の口がバックリ割れているとか、なにかホラーな想像をしてしまうのかもしれません)」
そのたび、猫井はこう答えてました。
「空気が乾燥してて、喉がすごく乾くので。してると喉がラクだし…」
すると、みなさん一応、「ふーん。そか」と納得してくれるんです。
でも、本当に、みんなマスクしないんだよねぇ…
そういうお国柄なんでしょうね。
それで、今回イギリスで、ずっとマスクなしで過ごしてみて、イギリスの人…というか、たぶんアメリカもなんだけど
英語圏の人が、なぜマスクをすることにギリギリまで難色を示したか
そして、「しなくっていいよ」と言われたとたん、大多数の人が速攻で外したか
ちょっとその事情がわからないでもない感じがしたので、それを書こうと思います。
マスクをすると、なぜ困るのか?
それは、日本語ではないからです。
英語でコミュニケーションをしているからです。
まず、しばらく現地をさすらってみて、猫井は、
英語の国の人たちって、「この人なにを言っているんだろう」とわかりにくい時、
お互い、口元を見て判断していることに気が付きました。
イギリスも地域によってめちゃくちゃ言葉が違うし、あと先祖や親がどういう家族だったかとか、外国から移住してきたりとか、さまざまな要因により、英語同志でも通じにくいことが、すごくあります。
発音が謎でも、その発音をしようとして形作られた口元は、その単語が「なんという単語だったのか」を示してくれることが多い …んだよね。
とくに 聞き取りづらい
Th(私はうまく発音できません!) とか、
LとR(全滅)、
V(誤打率三割弱) とか、
相手の口元を見て「これか? これなのか?」と気づくことが多いし、
自分のすごく不明瞭な発音も、相手さんが私の口元を見て、そのうえでわかってもらっていることが多いかもしれません。
(だから、日本人の、コミュニケーションの鍵である口を「隠してしまう仕草」(大笑いするときなどにやるアレ)が、とても謎めいたものとして映っているかもしれないですね。)
(だからとても口腔ケア用品が充実しているのかもしれないですね。)
(「口元の確認がとても必要である」というのは、よく欧米の文学や映像の描写で「相手の眼差しが大層印象的である」とか、「じっと見据えて」というたぐいの描写とは、いっけん相反するように思えますが、実はまったく相反してなくて、
極論を言えば、英語の国では「基本(発音)は口元で。眼は一歩踏み込んだ(心の)コミュニケーション」なのではないかと思うのです。)
日本語だと、口元が「相手が何と言ったのかのフォローになること」は、英語よりはるかに少ない気がします。
相手のことばがわからなかった時、日本では、まず相手にちょっと近寄ったり、耳を傾けたりして、『もっと明瞭に聞こえるような』アクションをとります。
「なんと言ったのか」は「なんと聞こえたか」に限りなく近いのです。
なので、マスクしててもしてなくても、わかるときはわかるし、わからない時にはわかりません。
そういう意味では日本語というのも非常に特殊な言葉なのだなと思います。
それと… … …
英語の国、特有の「表情」というのがあると思うんだけど、
(これは日本国内に普通にいると、あんまりしない表情なのですが)
その中で、今回
「ああこれって口が隠れてると、伝わらないな」
という表情をいくつか認識したので、それを絵でまとめてみました。
まずは、これ
(なんとなくディズニーキャラがよくやってる表情…)
あと、これ
これはごくたまに必要とされる表情
上のは、
ペコリンと頭を下げて軽く会釈する風習がない国なので、眼は笑うことなく口元だけ笑い、「社会的礼儀」を満たす。
みたいな感じです。
これを時折ピンポイントで行うことにより、
私は失礼なやつではなくなり、
かつ
「その人との縁が、儀礼はちゃんと満たした状態で美しく終わる」のです。
「慇懃無礼」ということばを思い起こさせるような挨拶ではあるものの、大都会で、会釈の風習がない国の場合、けっこう便利な顔の表情だと思う次第です。
(カワイイ娘さんは、とくにこの顔を覚えておいて、欧米の見知らぬ国に行ったら連発してください。
眼も一緒に笑ったらダメ!「相手に心を開いた」っていうことになるかもしれないので、かなりの確率でナンパされます。)
そんなわけで。
日本人である猫井は、今後も外に出るときは、気分によってはマスクをし続けると思います。
そして、ほとんどのイギリス人が「Covid-19」のことを完全に忘れたその時…
私はまたかつてのように、マスクをしたままで、どこかの見知らぬ街をうろうろすることでしょう。
その際に、さっきの顔面表情する必要が出たら、どうしようかな。
その時だけ、マスクをすすっと下げて、するかもしれないですね。(ホラー展開)
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今日のスポンサーはこれ
これはたまたま持ってた本なのですが、
リスニングに慣れたい。
とか、リスニングの能力ってどんなものなんだろう。
と興味ある人におすすめ。
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何がすごいかというと、付録DVDにベラベラとしゃべりまくる人々のインタビュウがこれでもかこれでもかと収録されている。
それらの人々はありとあらゆるバックボーン(家族がどこからやってきたかとか、どの地域で生まれ育った人かとか)を持っているので、英語の国でフラフラして相手の言葉を聞き取る。ということに限りなく近い体験ができます。
しかもDVDなので、貴方は相手に対してなにひとつしゃべらなくっても失礼にはあたらない!
(あ、でも、もし本当に英語の国にしばらく滞在することになった場合は、相手をひたすらしゃべってくれるような状況に持っていくための「突っ込み」と「合いの手」をいくつか覚えとくと、とっても便利だと思います。)
たまに聞く話で、
学校での英語の点はけっこうよかったのに、現地の人の言葉がまったく聴き取れなくて、途方に暮れる…ことがある、そこが心配な人は、まずこれで運試ししてみるのもいいかもしれません。
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あと、これはまだ読んでないのですが、この本
「もともと発音に苦労してた人が、がんばって発音できるようになり、コーチにまでなった」
というところに惹かれる
そうなんだよね…わからない時期がないと、わからないときの苦労ってわからないと思うよ。(猫井は漫画やバンドで海外と交流ができるようになるまで、100%英語使ってなかったので、自信もって言える。)
なので、機会があったら読みたいと思って…置いときまーす。
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そういえば、イギリス発音とアメリカ発音の話。
「イギリスの発音って、アメリカと全然ちがうよね? 私はアメリカに行きたいから、アメリカのがいいな」
わかります。イギリスの言葉とアメリカの言葉は、かなり違ってきてるようだから。
でもイギリスの発音もやっとけばいいと思いますよ。
やって損になることは絶対ないです。
世界の英語はこれらのどっちか(アメリカ語か、イギリス語か)で、多く話されていますし、慣れてないほうの発音はしづらく聞き取りにくいというのはあります。
でも、以前ちょっとだけ居合せたので話をさせてもらったアメリカ人…
この人は日本の語学教育の会社で「発音教材を作る仕事」をしている人でした…
が、
「英語の正確な発音というものを突き詰めると、イギリスの言葉に戻っていく」
と言っていたので、猫井はそれを信用しています。
あとは、何度か宣伝してきましたが、これもついでに…
あなたに何か打ち込んでいる仕事や趣味があるとき。
外国でウケたらいいなぁ。とか思いませんかっ!?!?!?!
これは、はじめて海外でライブやりはじめて(ななんと)20年目突入の猫井が書きまくった、「趣味をふりかざして海外にアピールすること」をまとめてみた本です。
文体はこのブログとほとんど変わらなくってサラサラ読めると思います。よろしくね!!
そんなわけで、じゃーねー!!!!!!
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