この記事は、コロナ渦まっさかりの2020年秋、先行きがまったく見えない状況のなか書かれた記事です。この年コミックマーケットやほとんどのライブは中止となり、飲食店やデパートが臨時休業となり、休職を余儀なくされた人々がたくさん出ました。
この記事は完全に過去のものになりましたが、とある時期の、とある人の、貴重な体験談として、ここにとどめておきたいと思っています。
ウーバーイーツ配達員。
コロナ時代の救世主か!?
はたまたタクシーや物流系職業ドライバーの天敵か!?
賛否両論の中気がつけばもうスィーっと走り抜けているウーバーイーツ配達員。
都内だと、ウーバーイーツ配達員を見かけない日はないんだけど、みなさんの地域ではどうですか? 坂が多いとこだとバイク配達だったり、まったくいない地域もあるかもしれないけど、東京だと昨今、ウーバー配達は街の風物詩と化してます。
そうこうしてるうちに、なんとっ!
猫井の知人から、ウーバーイーツ配達員が出ました!!!
あえていつどこで出会ったのかは伏せますが、カエル君は猫井のすんごく昔からの知り合いです。もー学生時代なんてもんじゃ…あいえ、詳細は伏せますね。
カエルくんはもともと派遣でホテルマンをやってたのですが、今年なんとなく話をする機会があって、なんとっ!彼が現在、ウーバーイーツ配達員で食ってる事が判明‼︎
びっくりついでにお茶飲んでインタビューしちゃったよ!
さぁあなたも猫井といっしょに、謎に満ちたウーバーイーツ喜悲こもごもの配達事情をこっそり聞いてみよう!!!
(今回はスポンサーとして猫井るとと&千之ナイフのキンドル漫画をはさんでご紹介させていただきます。ここ経由でポチッていただくと、これら書籍の印税と、あと皆様からのご厚意がアマゾン経由にてほんの少しづつ、少しづつ、コンビニのレジ手前に置いてあるどこどこに寄付して下さい的なにかのようなイメージで寄せられますので、今度、それをいただくことがあったら、とてもがんばってるカエル君にお礼としてなにかおごってあげようと思ってます。)
(人・ω・)~どうぞよろしう~(・ω・人)
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コロナで仕事を失った人たち
僕は新卒で少し保険会社を経験して、その後は派遣でずっとホテルでの飲食をやってました。パーティー会場とかで配膳するスタッフですね。
あとは普通の飲食と掛け持ち…お寿司とか。ずっと飲食業界でお仕事してました。
ウーバー配達員になったきっかけは、やはり今年2020年の3月。
お店もホテルも、まるでお客さんがいなくなって、そのうち派遣会社というよりは現場の担当者から言われる。
「今後のシフトを相談したいんですが…」って。
これはもういかんと即効でウーバーに登録。あの四角いリュックを購入して、すぐにはじめました。
講習を受けるコースもあるんです。終了するとリュックをもらえるらしいんですが、自分はまあ食べ物を運ぶという意味では、いつもの延長みたいなものですから。
この時期ウーバーにシフトした人は、やっぱり飲食をやってて仕事がコロナで無くなってしまった人が多いです。あとは工場で半導体作ってたけどその仕事自体が無くなっちゃった人とか。
若い人が多いのは、一種類の仕事に「こだわる」というのがないからかもですね。
僕は昭和末期世代ですけど、昭和世代は特に仕事に対するこだわりがあり…「自分は~~畑」という言葉があるじゃないですか。そういうのがあると、職種を自分で限定しちゃう。だからそういう人はウーバーとかには来ないかもですね。
仕事は基本的にすべてスマホで始まり終わる。
家から出て、交差点に来て、「仕事スタート」。
ここにいるから、仕事をください ということを運営に知らせる。
やがて、お知らせが来て、お仕事開始です。
現在地-お店に移動、食べ物をピックアップ-移動、お客さんに配達、の繰り返し。
だいたいは問題ないんですけど、何か問題が生じてもうダメってなると、キャンセルボタンがありまして、それをポチッと。
その際にどういう原因でキャンセルなのかっていうのを選ぶようになっていて、まあいろんな原因がありますね…
多いのは、お店が見つからないとか、お客さんの場所が見つからないとか…お店が見つからないのはよっぽどですけどね、少し前に流行った「隠れ家」的なお店とかですかね…。聞くため電話しても料理中とか接客でまるでつながらないとか。そうなるともうキャンセルですよね。
あと、ありがちなのが、届けものを途中で壊しちゃうパターン。
ラーメンなら麺も具もグチャグチャとか、ウナ丼グチャグチャとか。
そうなったらもうダメだから、キャンセルですね。
形が崩れるもの、こぼれるもの。汁物はやっぱり気をつかいますね。
石段とか段差がありそうな道は、自転車を降りて押したりとか。
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こういう壊してしまったようなキャンセルの場合、運営から「キャンセルされたものは廃棄してください」という指示が出るんですが、みんなしっかり廃棄しているかどうかっていうと…そのあたりは僕の口からはなんとも言えませんね。
形は崩れていても食べ物じゃないですか。実際どうなんでしょうね…ご想像にお任せします。
基本キャンセルはなるべくあってはならないし、ピックアップしてからのキャンセルはよくないんですよ。自分が原因のものは評価に響きます。何度も続くと、アカウント停止になる要因ですね。
キャンセルしようかどうかって迷った事ですか?
あ、ありますね、巨大なピザを渡されて。リュックにも入らないし…ホントは入れて運ばないといけない。だけど入らないから、もう片手で高く掲げて。みんなに注目されちゃって、ホントはよくないんですよ。でも運びましたね笑。
はじめてそうそうの失敗は、おもいっきりマスク忘れて行っちゃったんですよね。
途中で気がついたんですけど仕方ないからそのまま配達まで行っちゃって、フォローのつもりで輝く笑顔の満面の笑みで「お待たせしましたー‼︎」とか言っちゃって…。
六本木の外国人配達員軍団
僕は品川に住んでて、最初は六本木でやってみたんですよ。でもどうもやたら配達員が多いなって。ある時みたら、30人ほどのウーバーリュック背負った自転車軍団がいて。みんな西洋人みたいな。東欧とかもいるのかな。
よくわからないけど、外国人の配達員が集まってて手に手にスマホ持って、連絡をまってるんですよ。うわー、ってびっくりして、新橋とかに切り替えました笑。
ウーバーにはベトナム人も結構いるんですよ。彼らは仲いいみたいですね。寄り合いみたいになってて、なんだか平気でリュックとか使わないで運んじゃってたりして。
ママチャリの前カゴにショッピングバッグみたいなのを入れて中にラーメン入れちゃったりして。冷めなきゃいいんですけどね…。
あと外国から来た人ってピックアップ時にあんまり確認をしないんですよ。春巻五つの注文が春巻四つでも気にしないで運んじゃって後でトラブルになったりって割合聞きます。
数が合わない場合の対処法ですか?そういうのは運営に連絡、運営側がお客さんにキャンセルかそのまま受けるか確認してくれます。
お客さんがそこでキャンセルした場合でも、配達員がお店にピックアップに向かった分の費用は出るので、そこはまあフェアでいいと思ってます。
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ウーバー配達員の運転マナーに対して批評がある事に対してですか?
うーん。なんとも言えないですよね。
問題行動をとる配達員はもともと問題行動をとる人だろうし、それはその人がそうなのであって、他は他でまるきり違いますから。
日本人の配達員て完全にバラバラなんですよね。ベトナム組と違って。
ただ、ほんの一握りのそういう人が大きく取り上げられて評判が下がっていって、全体的なオーダーが下がっていったら良くないですよね。
ウーバーイーツ配達員は、僕みたいにもともとは何か別の事をやっていた人ばかりですから、もし状況が元に戻ったら、また元の仕事に戻っていくでしょうねぇ…
これからちょっと眠って、また夕ご飯の時間帯になったら出ようと思ってます。
それじゃおやすみなさいー‼︎
注:CMの本の内容はホラーが多いですがそれは猫井と千之ナイフのせいでインタビューの内容とは一切関係ありません。
お読みいただきありがとうございました(´∀`)