アトピー盛況
あり得ないほどハードな食事制限を開始した
アトピーを限られた日数で治すため、疑わしきは食べず、生命維持に必要なものだけを食したという超絶食事制限の話。 (ここまでのいきさつは、アトピー回顧録もくじで確認してね。)
1. 自炊篇
(ここに書かれていることは、「アトピーの人はこうすると治りますよ」ということではありません。私が個人的に自己判断でやったことの記録です。体力とか気力に自信があり、アトピーで悩んでる人は、試してみるのもいいかもしれませんが、とくに成長期の人(十代の人)や虚弱体質の人は、絶対にやらないでください。体調に深刻な影響を及ぼす恐れがあります。)
アクドナルドの暴飲暴食が私の肌の悪化となんらかの因果関係を持っているに違いない
と、私は本能で信じ込んでいました。
肌は、塗ったり覆ったりするだけじゃ治らない。
絶対に食べ物も影響しているはずだと。
人の身体のほとんどの細胞は、しばらく前に食べたもので構成されています。
漢方で以前、アトピーを抑えたとき読んだ書物の記憶によると、中医学では、医食同源という言葉があります。
毎日口にする食事だって、医術と同じように重要なんだ という意味だそうです。
アクドナルドのハッピーセットは重要だったか?
答えはノーだ!!
アクドナルドのメガアックは重要だったか?
答えはノーだ!! ノーだ!!
ノーにきまっとる!!!
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思えば好き勝手にいろんなものを食べてきた昨今。
それでは、なにを食べてよくて、なにを食べてはいけないのだろうか。
それを確実に見極めたかったので。
私はあり得ないほどハードな食事制限を開始しました。
量はちゃんと腹八分食べるんだけど、その種類を異常なまでに絞ったのです。
やりかたはこうです。
絶対に大丈夫な(かもしれない)ものを食べて日々過ごす。
そうしておいて、
だめかOKかよくわからないものをひとつだけ、意識して一緒に食べてみます。
その後なにも問題が出なかったら、その食べ物は合格。
なにか悪しき反応があったら、その食べ物は失格。
そうすることで、食べていいものいけないものをあぶり出していく。
名づけて!!! よくない食い物あぶり出し作戦
まず、私が身体はって選んだ
「絶対に大丈夫な(かもしれない)ベーシックなもの」
(私がOKなものが他のアトピーの人にOKとは限りません。私はもともといくつかのアレルギーを持っています。)
洋風
・無漂白の全粒小麦粉とオリーブオイルと水、砂糖、塩をちょっとだけ混ぜて焼いたクッキーみたいなもの (安全安心クッキーと命名)
(オリーブオイルはよっぽど安いものでない限り大丈夫でした。スーパーでよく売られてるBOSCOという銘柄のでも大丈夫。別に高価なほどいいというものでもなく、ようはオイルをとるときにどうやって採られてるかが肝心。「コールドプレス製法」と書かれてたら、さらに安心。) (なぜこんなに細かくオイルにこだわるのかはあとで書きますね。)
・ただただオリーブオイルか肉の脂で焼いて塩で味付けした肉
・なんらかの野菜。塩で食す
パンは最初は省きました。(油や、その他の添加物を使用するからです)
補足です。塩を、ちょっと豪華にして荒塩とかピンクソルトにすると、それだけで味わいがあり哀しくならない。この時期いい塩にはお世話になりました。
クッキーには、これまた身体をはって選んだ安心できるジャムなどをつけて食べてました。もしくは、スープを作って、それと一緒に食べたりしてました。
そうそう、なぜ油にこだわるのかを書いときますね
(穀類から、コストや手間をできるだけ省いて安く油を得ようとすると、そのプロセスでトランス脂肪酸が多くできてしまう。
身近なところだと、マーガリンとかその代表。
健康に気を使う人たちにより、なにかとやり玉に挙げられてしまうため、昨今箱に「トランス脂肪酸を低減しました」と書かれてるものが増えてきました。
トランス脂肪酸とアトピーの因果関係は実証されていないけれど、健康に気を使う人々の間では昔から疑問視されてきた、長い歴史があります。
私は運動家ではないので、そこまでセンセーショナルに攻撃することはしませんが、少なくとも
「心筋梗塞などの冠動脈疾患が増加する可能性が高いとされています」(←厚生労働省のホームページより)。
(現在の日本アクドナルドの食品はトランス脂肪酸の塊のようなものです。
「ちなみにニューヨーク市ではトランス脂肪酸使用を禁止しており、少なくともニューヨークのアクドナルドはトランス脂肪酸不使用だと思います」←と以前書きましたが、その後わかったのが、トランス脂肪酸は現在、カナダ・デンマーク・アメリカで全面禁止となりました。
ドイツ・オランダ・オーストリアは表示が義務付けられたようです。
食品業界はしょーじき原料は一円でも安いほうがいいに決まっているので、こういうのは国単位で動いてくれないとダメ。
だけど、本邦もお察しのように、大人の複雑な事情があるのでしょうね…。
和風
・炊いた白飯 地味ぃ~なおかずとともに食す。
つくだ煮とかふりかけ一切最初は禁止(混ぜ物、保存料が入ってる可能性が高いので)
雑穀は最初は省きました。(穀類ひとつひとつの穀物の出所と保管されていた環境がわからないからです)
・ただただオリーブオイルで焼いて塩で味付けした魚の切り身(養殖は避けました)
・ただただ塩、さとう、シンプルなだし(こんぶとか)でなんらかの野菜や肉を煮込んだ煮物
・野菜。保存料が少なめの醤油などで味付けして煮るか、そのままで塩で食す
しょう油は日本最強の発酵調味料ですが、ここにも落とし穴が。アミノ酸と大豆のたんぱく質がたっぷり入ってる液体なので、何も入れないと即効腐ります。つまり、室温で保存していい という醤油をはじめ、ドレッシングや焼肉のタレのような液状のものには、すごい量の保存料が入っていると考えました。
(江戸時代には、醤油やお味噌には、あり得ないくらいの塩が入っており、それで腐らないように保存されていたのです)
「しょう油なんて、ずっとこういうの↓を食卓に置きっぱなし…
いつ買ったかなんて、そんなの忘れちゃったよ!!」
捨ててください!!!
ではなにを買ったらいいのか。
お店の調味料棚に並んだ、いろんな商品のボトルをよっく見てください。
ラベルのどこかに、こう書かれているはず
「この商品は常温で保存し、開封後はお早めにご利用ください」
「この商品は開封後は冷蔵庫に入れ、お早めにご利用ください」
お早めに というのは同じなのですが、冷蔵が必要か否かがポイントです。
保存料が少ないほうを購入したかったら、冷蔵庫で保存しないとダメなほうを買います。 そのとき、開封時期をボトルやふたにメモしとけば安心して使えるよね!
しょう油に戻ります。そんなわけで、私がアトピー激闘していた時期には、まだしょう油の容器が開発されていなかったので、使うのをやめていました。
現在は、二重構造の容器になっていて保存料が少ないのに長期保存や室内保存が
効くものが出ているので、もし使いたい人はラッキー! これらをおすすめ。
見分け方としては、「ボトルに工夫があるのでずっと新鮮」みたいなことが書かれているもの。 また、容器が二重構造になっていて、「液体の見通しが悪いもの」。探してみてね。これ系のデザインのもの↓
ごま油は省きました。あくが強いのと、トランス脂肪酸が多い可能性があるからです。どうしてもごま油が欲しいときはコールドプレス製法のもの。
ここでご紹介しているオーサワという企業は、マクロビオティックというハードな健康信条の人々からも信頼を受けている会社で、製品は決して安くないですが、製法に気を遣って作られているようで、私もこの時期にはかなり頼りました。
安心できるもの というのには、ある程度コストがかかる ということなのでしょうか…。
カレーもあるでよ!!! このパウダーはすっごく香り高くおいしい。いためものとかピラフとかにも大活躍。
その他なにがなんでも大丈夫だったもの
ゆでたポテトとかサツマイモとかのお芋類。塩かおかずと一緒に食す
果物。とくにバナナとアボカドは栄養価高いので、いつもフルーツナイフを持ってて森の動物みたいに食べまくりました。
以上が超ベーシックスタンダード。
で これに
あるとき、実験的に調味料をかけてみたり、
あらためてテストしてみたい食品を一緒に食べてみたりということを少しづつやっていきました。
これだけだと、ビタミンとミネラルが不足しないかと不安だったため、
マルチビタミン&ミネラルをいついかなるときも必ず一緒に採ってました。
若干趣旨は違うかもですが、ベジタリアンの人は鉄分が不足するのを補うために鉄分が多く含まれるものを意識して食べている。
私も我流で食事制限をやっている間、かなり鉄分が不足している感があり、やばかったので、納豆や、肉など、鉄分を含んだ食品は意識して採ってました。
飲み物も(銘柄をチェックしつつ) コーヒー 紅茶 ウーロン茶…と、じりじり種類をふやしていきました。
前章で紹介した、病院でもらったかゆみ止めの服用薬は、これらの食事療法をはじめて少したったあたりで、一切飲むのをやめました。
身体を、薬が入っていないニュートラルな状態にして、食べ物に対する身体の反応を精密に感じたかったからです。
つまり、そのころの私は
ほとんどいい食品悪い食品の生きたリトマス試験紙状態
さて、やっていくうちに一週間ほどでびっくりなことがわかってきました
生理学的に正しいかどうかわからず、気のせいかもしれないですが、
身体によくないものを食べると、それを消化しはじめる数十分後から数時間にかけて、なんというか、毒っぽいものが血と混ざり身体の中を周りまわっていき、かゆみを誘発している実感が。
逆に、身体に問題ないものを注意に注意を重ねて食べ続けた結果、だんだん そういった悪しきものが身体を駆け巡り、かゆみを感じる機会が少なくなってきました。
効果が出てくるというのは嬉しいものです
なので 他の人が真っ青になるようなメニューで数ヶ月すごしました。
たとえば、とある日の昼のおべんとうメニュー
絶対安全クッキー3枚+自然食品系のピーナッツバター
アボカドもしくはバナナ 魚肉ソーセージ一本
りんごジュース
以上。
おべんとうを覗き込んだ人々が涙目になっていましたが、
私の当時の合言葉は
「こんなにいろんな種類の肌に安心な食べ物を おなかいっぱい食べれるんだから幸せ~」
でした。
備忘録として、その当時食べてみたときいまいちダメだったものをメモしてみます。
オールジャンルで基本的にダメだったもの
・インスタント食品
洋風でなんとなくダメだったもの
・牛乳、乳製品、チーズ(もともと牛乳に軽いアレルギーがあるのかも?)
・卵、卵製品(もともと卵に軽いアレルギーがあるのかも?)
・ブラウンソース(カレー、シチュー、ハッシュドビーフとか茶色っぽいソース)
油っこいもの、乳化したような感じのもの
・ホワイトソース(クリームシチュー)
・チョコレートみたいな形状で売られてるカレーのルーのようなもの(油が原因? )
ようはクリーミーなシチューっぽいもの(どうしてもシチューっぽいものを食べたくなったらオリーブオイルと小麦粉とスープのもとで自作してました)
・マーガリンとか油脂っぽいもの
・ココアとか、抹茶オーレとか、クリーミーな飲料
・クリームが入っているパンとかお菓子
・菓子パン、お菓子は全体的にいまいち。とくによくなかったのはチョコレート食品、油が多目のお菓子(ポテチ、かりんとう、あげパン、ドーナツなど)や、菓子パン(デニッシュとかパイ生地のような感じのやつです)
和風でなんとなくダメだったもの
和風は家でつくって食べる場合はあまり問題ないけれど、
・一部の和風の味付けお惣菜
・一部の和風だし、和風調味料、インスタントのお吸い物、醤油(保存料や添加物の一部にアレルギーがあるのかも?)
・一部のコーンを使用したスナック。(いわゆる遺伝子操作系コーンか?)
・一部の大豆を使用したシリアルバー。(いわゆる遺伝子操作系大豆か?)
推測に過ぎないのですが、
たぶん 私は 卵、牛乳、トランス脂肪酸、調味料、保存料 の一部にアレルギーを持っていて、それが好き勝手に食べてたアクドナルドの日々によりすごい量体内に取り込まれ、春先の不安定な季節とあいまってバーストしたのでは と思いました。
なので、それらを徹底的に身体からなくしていくことが、いちばんの近道だと思い、がんばり続けました。
食べられそうなものは、長い期間かかってすこしづつすこしづつ増えていきました。
高級なものでなくっても、
すごく安い食材でも、
すごい混ぜ物してあっても、
まったく無害なものもあるってことを、すこしづつすこしづつ身をもって覚えつつ、口に入れるものを意識し続けました。
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今回はスポンサーとして、密林でしょうゆ製品を探しているときに発見してしまったすごいしょうゆ容器を置きます。
誰か買ってみてください…