2009年7月アトピー盛況 そして漢方のお医者さんへ
ありがたいことに漢方医が見つかったのでそこに駆け込み、処方をもらう話です
(ここに書かれていることは、「アトピーの人はこうすると治りますよ」ということではありません。私が個人的に自己判断でやったことの記録です。とくに漢方のお医者さんを見つけるときは、まずはこちらの記事を読んでいただき、十分注意してお医者さんを見つけてくださいね。)
異常にきびしい食事制限に入りつつ、自分にベストな漢方薬を探すため、まずは通販で漢方も扱っている薬局で、電話相談も受け付けているところを調べて電話してみました。
漢方って、とんでもなく高い薬があるから怖くないですか?
昔話とかでも、「あの薬さえあれば、おっかあは助かるに…」みたいな描写が多いですよね
私も怖いので用心しておりました。
ただ、先方もお仕事なので、お勧めこそはあれど、無理に押し売りされることはないだろうと自分で自分をはげましつつ電話。
電話に出た漢方のおじさんは、親切に相談に乗ってくれました。
私は自分の体調のことを相談しつつ、以前温清飲という処方の漢方を飲んで症状がおさまったことを説明。
話をしているうちに、相談に乗ってくれてる薬局のおじさんが漢方で言う「見立て」をしてくれることが判明。見立てというのは、相手のタイプを対面で診て、それにともなった処方をしてくれるということです。
ここで会ったが百年目。
ツレの千之に頼み込み、一泊二日の伊豆特攻。直接漢方薬局のおじさんに対面。
おじさんは突然実際乗り込んできた私にとまどいつつも、ちゃんと見立てをしてくれましたです。
薬局のおじさんがアドバイスしてくれたのは
温清飲 もいいけど、今はあわせてもっと身体を冷やすものを採ったほうがいいということ。五涼華という漢方を紹介してくれました。
いろいろまとめて、ありがたく購入させていただきました。
五涼華はかなり効いてる実感がありました。身体がアトピーで火事のように燃えているという状況に対して、バンバン冷やすという作用がある薬です。冬場に採ると身体が凍えるので注意です
温清飲はポピュラーな処方で、カネボウとかツムラで販売しています。
五涼華はイスクラ薬局のオリジナル。
(以下は当時の猫井が服用した処方です。猫井と同体質の人には効くかもですが別体質の人だと状況が悪化する可能性があります。漢方に興味のあるかたは、かならず見立てのできる人に処方してもらってください)(見立てとは、病人のタイプや顔立ち、肌の色などを見たうえで、その人に合った処方を紹介してくれる東洋医学のやりかたです。)
加えて、「いま、身体が悪い意味で熱くなっている状態だから、お肉や大豆などの、身体を熱くする作用のあるタンパク質は、控えた方がよいですよー」とも。
え!じゃ、何を食べて生きればよいんですか?
「お魚です。あと、鳥肉などが、いいですよ」
そうかー。というわけで、数少ない私のメニューから、牛肉、豚肉が消えうせてしまいました…
お世話になった伊豆の漢方平和堂は、私の漢方薬治療への第一歩を準備してくれたようなものです。
アドバイスをどうもありがとうございました。
そうこうしているうちに、なんと偶然、開業医なのに漢方医もできる人がいるのを発見。
どういう偶然かというと、
当時私が使用していた電子辞書のオマケに、漢方について書かれた本がまるごと入っていたのですね
それを読んでいくうち、著者の先生が、西洋医学の医者としてスタートしながらも、やがて漢方の世界にも守備範囲を広げた という人で
どうやらまだ都内で医院を開業中というのがわかってきた。
じゃあ診てもらおう。
そう決めて、特攻しました。
医院はクラシックすぎる街の、クラシックすぎるビルの一角にありました。
お医者さんとの質疑応答の結果、書いてもらった処方がこちら
(この処方は猫井専用の処方です。すべてのアトピー共通の処方はないので、興味あるかたは漢方医さんを探して実際に相談してください。都内豊島区近郊にアクセスがあるかたで、この先生に興味があり、連絡先を知りたいかたは、ツイッター経由@NekoiRutotoにご連絡ください。)
生地黃 白芍 当帰 蒺藜子 白鮮皮 地膚子 石膏 牡丹皮 金銀花 連翹 防風 黄耆 天草 柴胡
こういうのを見ると、日本もまだまだ神秘の国って思います
漢方は、なぜ効くのか実証されてないものが多いらしいですね。
お医者をしてる友達から聞いたのですが、かえって具合悪くなった人も多いようです(怖)
しかし私は漢方を信じ込んでるので、処方箋をありがたくおしいただいて医院を後にしました。
そしてレトロな街の漢方の処方箋に対応してくれる薬局に向かい、すごい量の漢方の包みを抱えて戻った
それからというもの、
3日に1回の割合で漢方薬を煮込む生活が始まりました。
多目に作っといて、3日かけて食前に飲む
煮込むたび家中が不審な香りで充満
しかし、3日に一度家中が不審な香りで充満するのと肌の不調が続くのとどっちを選ぶか天秤にかけ、迷わず不振な香り充満の日々を選びました
世の中にはこのようなすばらしい文明の利器もあるみたい…
私は小鍋で煮てましたが、道具にこる人はこういうものから始めるのもいいかもね!
処方には石膏も含まれてるんだよね…
袋を試しに開けたら、キラリと光る白い石的なものが…
こんなん煮込んで飲んでいいのだろうか
しかし、石膏煮込んで飲むのとガサガサが続くのとでどっちがいいのか一秒考え、迷わず石膏煮込んで飲むことを選びました。
漢方を飲み始めてから、わずか十日くらいで肌のかゆみがかなり薄れて驚きました。
わずか十日よ!?
信じるものは救われるの? それか本当に効いているの?
そのため、かなり興味が湧いてきて、私は処方を独学で調べ始めた
結果、この処方は、虚弱な人が(私です)、血虚になったとき(漢方的に血が足りてないという症状)体調を安定させつつも身体を冷やす処方と判明
ちなみに石膏は、漢方の作用では強冷といって、身体を冷やす作用最強のアイテムらしいです。
伊豆平和堂おすすめの五涼華も強力に熱を抑える効果がありましたが、石膏もすごいぜ!
ていうか私に「こっこれだ!!」みたいな処方を書いてくれた先生もすごいぜ!!!
ありがとう!!先生ほんとにありがとう!!!!!
漢方煎じて飲んでた時代の煎じにまつわる愉快な話はいくつかありますが、キリがないのでひとつだけ。
間違えて塩を入れて作ってしまった事がありましたね…
スープみたいになってくれないかなという淡い期待も虚しく、
ほんとうにまずかった…
漢方は、ある程度の金額は、します。
煎じたエキスがたっぷり三日分。
もったいないので一日だけ(全食間に飲んだので、計三回…)飲んだ…
けど、あまりのまずさに二日目、三日目と飲み続けて精神がおかしくなるのが怖くってなくなく廃棄
今となってはいい思い出ですが…
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今回のスポンサーは、漢方に興味出てきた人にささげる参考書
とても良い漢方辞典のムック本がキンドル版になりました
こちらは漢方を仕事で取り扱うお店の人用の本だけど分かりやすいと評判。体質についても詳しく載っているので、漢方をひもといてみたい人は是非