手に汗握る初ゴジラ、私の場合 第二話

   ゴジラ、第一話から読みたい人はこちら

 

 さて、初のゴジラ映画を知らない猫井がついに観ることになった初ゴジは、

純正オリジナル「ゴジラ」ではなくて なぜか

オリジナル公開から2年後に アメリカを中心とした英語圏用に再編集 再構成された「アメリカ公開版初ゴジ↓」Godzilla,King of the Monsters!であった

という話の続きです…。 (第一話へのリンクはこちら)

 

これ以降はネタバレというかどんどん内容を書いていってしまうので、まだGodzilla,King of the Monsters!をまだ観てなくっていっぺん観てみたい人は、きりのいいところでやめて、観たあとで読んでください。

 

 BGMまたまたかけます

大怪獣伝説~東宝特撮映画メインテーマ大全集~

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 さてこの映画、Godzilla,King of the Monsters!の主人公は、

なんとアメリカ人のジャーナリストです。 

日本近海で相次ぐ船舶事故。原因はいったいどこにあるのか…?

アメリカ人ジャーナリスト・マーティンが日本で見聞きしたことが中心の、記者目線で物語は進行していくのです。

 

これは…。

たぶん、当時のアメリカの人は 考えたんだよね

どれだけすごい怪獣映画であってもそれって百パーセント異国で起こったことだし

異国の人(東洋人)がぎゃーぎゃー騒いでもいまいち入り込めないかもしれないから

後づけだけどアメリカ人の役者さんをストーリーに組み込んで、

たまたまそのとき日本に居合わせたアメリカ人記者という目線で語ることにしたんだよね

 

物語は、記者マーティンを語り部として、オリジナル映画ゴジラとほぼ同じ物語で進んでいきます。 

ヒロインの恵美子さんとかいい人だけが取り柄の尾形さん何でも知ってる山根博士、それから眼帯がかっこいい若きマッド・サイエンティスト芹沢博士とかが出てきて謎の大生物ゴジラがいるのでは、とかいやそんなもんいるわけない、とかそういうミステリアスな状況。

 

 ところがね。なんだかいろいろ無理があるんです

なぜかというと

当時のアメリカのモノクロフィルムは濃淡が効いていてなめらか

それに比べて当時の東宝の初ゴジのフィルムは画質がかなり粗くてなめらかでない

最初から最後まで粗いオリジナルのフィルムだったら慣れて気にならないかもですが

混ぜ混ぜに編集されているのでどうなるかというと

 

マーティンがなんか言ってたりやってたりするシーン妙に画面がきれい

オリジナルの日本人の役者が登場するオリジナルのシーン画面がざらざら

という感じで、つぎはぎしてるのがどうしてもわかってしまう

 

 しかもそのマーティンなめらか画像パートアメリカで撮影されてるらしく

マーティンになんか言ってる日本人とか

マーティンと一緒にいる日本人たちに限ってなんとなく純粋日本人ではないような気がしてならない。

 

 さらに言えば、マーティンに山根博士が話しかけるシーンがあるのですが

なぜか山根博士はずうっと後ろ向きなんです…(怖)

 

したがって ストーリーに入り込める込めない以前

つぎはぎな不自然さのほうが際立ってしまい気が気でなくなってしまう

という問題点があるのでした。

 

あらすじはここに英語で詳しくのってますが

Godzilla, King of the Monsters! - Wikipedia, the free encyclopedia

すっとばして意訳すると

 外国人記者マーティンは、不可解な突発的海難事故で難波した船舶の生存者が、半死半生でゴジラなる生き物のことを語ったことに、記者としての強い探究心をかきたてられ、取材を開始します。

オード・アイランドという島に、民間信仰のように語られる荒神-ゴジラなる存在があり、それが一連の海難事故を引き起こしていると漁民たちが信じていることに興味を覚えるのでした。

 

マーティンが登場するシーンは ばんじ画面がなめらか

その他のシーンは ひきつづき粗い画面

 

そして…。

山根博士が、後ろ向きのまま、マーティンに言います。

「明日我々調査チームはオード島に向かうが、

どうだ、君も同行しないかね

 

わたしは思わず叫びました。

ええっ! どうするつもりなの!?!

 

画面がざらざらのオリジナル初ゴジの山根博士が、

画面がきれいなマーティンと、なんといっしょに島にいくというのですよっ!

私はめっちゃくちゃあせりました。

 

初ゴジに感動するその前に違う意味で手に汗握り始めた猫井。

山根博士とマーティンの調査はちゃんとおこなわれるのか!? 

 

( 手に汗握る初ゴジラ、私の場合 第三話につづく ) 

 

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