出逢いを広げ続ける男。
見知らぬ出逢いを次々と掴み取る男。
そのふたりが出遭ったとき、日本でも有数のエッジな画廊がスタートした…
大阪・日本橋。電気街と呼ばれる街は、東京で言えば秋葉原、フィギュアやPCパーツ、リサイクルロリ服ショップといったごった煮サブカルチャーの香り漂う場所であるが、わずか南に下れば突然通天閣がそびえたち、ふもとにはぎっしりと串かつ屋、お好み焼き屋がひしめきあう。
そんな街の片隅に、画廊モモモグラがオープンしたのは、2017年頭。
B・カシワギ、そして劇画狼。奇妙な名前の男達ふたりの共同運営だという。
お笑いやトークショーを中心とするさまざまな現場をプロデュースしてきたB
・カシワギ。
いくつもの現場を成功させた彼がひそかにあたためていた夢は、エッジの効いた画廊を作ること…。
だが、作家をどうやって集めるのか、キュレーターは? 具体的手段は…?
それらの課題はおおかみ書房の劇画狼との運命の出会いにより氷解。
早速二人三脚の共同運営が開始となる。
劇画狼の行動力は人智を超越していた。
連絡がとれない作家がいれば、自らヒントになりそうな場所に乗り込み探る。
行方知れずの作家がいれば、天の星を見上げその在り処をかぎつけて逢う。
劇画狼は本能のままに動き、着実に成果を出し続けた。
てなかんじでモモモグラが作られたようなのですが、…書き方通常モードに戻しますね
猫井が大阪モモモグラのことを見知ったのは、2018年の秋。
きっかけは、去年阿佐ヶ谷で行われたホラー漫画のイベントに、劇画狼と名乗る不思議な男性が現れたからなんです。
男性は腰が低く丁寧な物腰でしたが、妙に印象に残る独特のオーラを発しており、やがて「おおかみ書房/ 劇画狼」と書かれた名刺を置いて去りました。
その彼が、同年の冬口に千之ナイフをハロウィン・ホラー展に誘ってくれて、今回のホラー展の準備が始まったのです。
ハロウィン死の舞踏展
2018.10/26(金)~2018.11/11(日)
児嶋都先生
しちみ楼先生
祟山祟先生
うわ、なにこの四作家の奇妙で絶妙なバランス…。
で、「ここ、過去にはどんな展示をやってたんだろう」と気になり、調べたところ
小林哲郎先生写真展 OVER LOOK〜ドローンが写す世界〜
2018.9/22(土)~9/30(日)
オガツカヅオ先生・黄島点心先生・呪みちる先生『エクストリームホラー3人展』
2018.8/24(金)〜9/9(日)
2018.8/3(金)~8/19(日)
街でやってたら、絶対立ち寄りたくなるラインナップ。
(立ち寄るには新幹線に乗らないといけないけど…)うう、こんな場所があったんだ!!!
これは生半可な気持ちでここに参加するわけにはいかない!!!
ちなみに今回のハロウィン展示のあとの展示は
星野藍先生写真展「共産圏写真展」
“赤い星の夢見くじ”販売。大判写真やトートバッグをはじめ、ロシアの写真セット、
アクキーなどオリジナルグッズが必ず当たる!
「久正人先生展」~異形怪人ができるまで~
久先生の豪快なラフスケッチ下描きがどのように最終的に綺麗な線になり原稿に変貌するのかのプロセスを眼で見て体感できる原稿展示!!!
「僕たちのロボ展」
長谷川裕一先生、横尾公敏先生、吉田徹先生、赤津豊先生、西野マルタ先生、津島直人先生、貞松龍壱先生
全先生方のオリジナル・グッズがこれでもかこれでもか
素材があって(アーティストとか、写真とか) 。
そして「その素材の何を見れたら。どんなグッズをゲットできたら来訪者は幸せか」が、劇画狼の的確な本能で選別され提供されているんです。
単に絵を並べて飾ってロケーションにおんぶしてるだけかもしれない画廊が多いなか、
本来の。そして現在の。未来永劫、画廊がこうあるべき美しい戦略がここにあります。
さて、会期がスタートして、ハロウィン、当日にはちょっと間に合わなかったけど、2018年11月15日、千之ナイフと猫井は一路大阪へ!!
御堂筋線とか千日前線とか堺筋線とかがんがん乗って乗って、恵比寿町へ!!
そっから歩きで3分、モモモグラへ!!!
(余談ですが、後日サイン会に入れ違いで訪れた児嶋都先生の目前には、大阪でしか見られないヒョウ柄の地下鉄がお出迎え…児嶋さん、ラッキーだったね!!!)
すっかり今回の展示用に、ホラーゆかいな缶バッチがいっぱい詰まった名物ガチャ
会期中の作家さんや作品により内容が変わったりするから見逃せない。
(長くなっちゃったのでページ分けますね。次ページからは店内レポート!!!)
壁面の半分の三方が原画の展示に使用されている。
漫画の絵ってごちゃっとバラエティな感じがするので、違和感もなく濃密な感じがします。 展示レイアウトは絵や作家さんにより変わるようです。
ここに足を踏み入れると、
作家さんのとても美しい原画がゆっくり見れて感激
作家さんのここでしか手に入らなかったり手に入りにくいオリジナル・グッズが買えてダブル感激
あとモモモグラは会期中作家さんを誘致することをイベントとして行っているので、作家さんに実際会ったりお話できてトリプル感激
見る、買う、会える の三段感激が叶うんです…
かわいいスタッフさんに緊張気味の千之ナイフ。(写真はおかげさまで祭り会場のようだったサイン会の翌日にじっくり撮影させていただきました!)
カウンター向かって左には今回のホラー展にちなんだグッズがやまもり!!!
児嶋都先生の混沌地獄は原画感を強烈に感じさせるびっくりな企画にびっくり。ファンの人は嬉しさのあまり脳みそ飛び出す愛蔵版。
しちみ楼先生のじわじわくる重厚で不吉なピーヨのポストカード。
祟山祟先生のまさかの目玉マスク。 諸先生の決め打ちの絵の塗り絵とか。
千之ナイフの骸骨もつ少女シャツはまさかの多色展開。うぉすごっ…!!!
カウンター横の壁面には今までの展示や画廊がらみのグッズが盛りだくさん。
作家さんがいない日に訪れても、少なくとも展示が見れる! グッズも買える!
作家にとってもこんな嬉しいことはないです。
だって、普段は蔵の中で眠ってる原画を見てもらえて、会期を記念してのオリジナル・グッズをつくってもらえて、作品がご縁で訪れてくれた人たちと逢える…
初対面だけど初対面でないこの出会いは、
作品が、そしてモモモグラがつなげてくれる再会…。
ものを描き発表しつづけたからこそもたらされた、神々しい感動のひと時なんですよ!!!
というわけで、大阪に会いに来てくださった皆様、そしてRTで盛大にバックアップしてくれたツイッターの皆様、そして画廊モモモグラに…ありったけの感謝!
どうもありがとう!!!
モモモグラはこれからも「そうきたか…!!!」みたいな企画を次々打ち出していくとおもいます。
大阪のみんな、関西のみんな…とりあえずここから眼を放すな!!!
東京、その他全国のみんな。
大阪いくときゃチャンスです。なにやってるか是非チェックしてみてください。
開いてるときは必ずなんかこゆーーーーい展示をやってるとおもいます。
(展示と展示の合間にはおやすみ時期もあるようなので、必ず事前にチェックしてくださいね。)
今回のスポンサーは、劇画狼さんの鋭い漫画発掘嗅覚に賛同し、協賛しているリイド社さんがプロデュースしてくれた、千之ナイフのKindle作品たちです。どれも100ページ以上あって一冊完結の読み応えばっちり作品なので、ぜひ 読んでねー!!
「なまなりさん」呪いをテーマとした実聞どホラー。夜中ひとり読み注意!
「冥婚ゲシュタルト」劇団廻天百眼の大人気演目、近未来帝都の人形たちの造反。
「吉原遊女絵伝」花魁たちの四季折々それぞれの人生が交差する大江戸艶物語。