2009年2月アトピー前夜、やがて哀しみのはじまり
アトピー前夜の狂気のスケジュールとアトピー勃発の哀しい物語です
2009-2010年の年表をざざっとみてみると、
2009年
2月 猫井がやってるバンドPSYDOLLのアルバム用の撮影と追い込み
3月 アルバムの締め切り
4月 お手伝いしている専門学校の授業開始
5月 アルバム「10Spygrasses」完成
6月 オランダのフェスティバルでライブとオランダでミニツアー
10月 イギリスのゴシックフェスティバルでライブとイギリスツアー
2010年
7月 ドイツ・チェコツアー
10月 フィリピンのゴスイベントでライブ
と、これを書いてる現在と変わらないかもっとあわただしい日々を送っており、その合間にアトピー合戦をしつつこれらのイベントをこなしていたことになります。
あっ そうそう、おうち兼ホームスタジオでは千之ナイフが漫画製作の闘いを日々繰り広げていました。それも手伝いながら、です。
恐ろしい…
直接の原因ではないけど、上の2月~5月のアルバム製作が、アトピー大爆発のひきがねとなったのではないかというのもまた事実です。
アルバム製作は、大変でした。
現在販売されてる一枚目のアルバムは、厳密に言うとアルバムっていうよかコンピレーションアルバムで、初期に出したミニアルバムをまとめて再編集して出したもので、楽とはいわないけどある程度の素材があったので、それを基に構成できた。
二枚目のアルバムはたいへんでしたよ… 曲も素材もイチから準備だもん…
2月にはPSYDOLL最初の写真撮影からおせわになりっぱなしの漫画家の海野やよいさんにお願いして、撮影スタジオを借りてメンバーと撮影。写真を選別して、デザインワークをしてしてしてしてして、やっと入稿。
バンドのデジタル関係すべてを一手にひきうけているギター担当ucchiの吉祥寺の自宅兼ホームスタジオに日参しては、音を聴く聴く。マスタリングも自分たちでやったので、再び音を聴く聴く。
やがて4月になっても音確認はずっと続いており、小金井公園周辺の桜がキレイなアクドナルドでランチ代わりのハッピーセットを食べ、夕刻になると吉祥寺に向かい、道中メガアックを買い、音を確認しつつむさぼり食うという日々を送っているうちに、少しづつ 少しづつ、肌に違和感がでてきました。
真冬でもないのにザラザラと乾燥してる感じ。
ボオオオーっと、身体の中が悪しき炎でオーバーヒートしている感じ。
ひじの裏側とかが最初にやられ、治る気配がしない心配な状況になり、かくつもりはないけどこすっちゃったりして、泥沼のようによくない状態に。
患部はじりじり増え、首とか、ひざの裏側とか、眼の端とか、二重まぶたの折り目とかがやられてくると、他人に「あれっどうしたんですか~」と言葉をかけられるようになってくるのだけど、これがけっこう精神的にまいりました。
解説しますね
「あれっ」←やっぱりいつもと違うと他人でもすぐにわかるくらい症状がよくないんだ
「どうしたんですか~」←そしてその原因とか解説を求められてるんだ
という負の裏読みスパイラル
だいたいそういうことを何気なくいう人って健康そうでお肌もつややかだったりするので、ニンゲンにかけられた何気ない一言が、肌の部分部分がどんどんゾンビっぽくなりつつあるわが身にはつらいだけというか。
萩原朔太郎の詩ご紹介のときも書きましたけど、病気のときの精神構造って、いっぱんの精神構造とは異質のものなんですよね。
「どうしたんですか。肌、まっかですよ~」
「や…アトピーがもともとありまして…ちょっと今、調子悪くって」(うるさいな)
この(うるさいな)という感性がよくないというのはわかっている。
だけど、病人ってそんなものです。 健康な人には、理解できても根本的に入りづらい感性だとは思うけれど…。
みなさんの周辺にも、肌が悪そうな人がいて、ぼりぼりかいてたら、やさしく無視してあげてください。 そのほうがいいとおもいます。
(すごい親友だったら、このブログを紹介してあげてください。
猫井 全力 アトピー で出てきます。)
もともと私は、子供のころ(ものごころついた頃から20代前半)からアトピー持ちで、いつもフルコート(ステロイド軟こう)がポケットの友達でした。
「スカイブルーの狂戦士フルコート」
人気度****
即効性*****
依存度****
自然派の人々に怖がられてる度:無限大
アトピーは子供の頃からありましたが、仕事がいっっっちばん忙しかった20代前半に一回大炎上したことがありました。
そのとき、漢方薬を飲んで治った という覚えがあったものだから、「今回もなんとかなるだろう」というのが一縷の望みでした。